依存性4 ページ6
お早うと交わしてから、一体どれ程の時間が経過したのだろう。私は未だに龍之介の腕の中に締め付けられている。
空気の入る隙間さえ無い程に。
A「龍之介…?」
龍之介「何だ。」
A「あの、そろそろ離してほしいな…。苦しいよ。」
そう云い終わると同時に、顎を掴まれ、無理矢理頭を上昇させられる。
龍之介「…フッ。」
視界を独占するには艶めかしく、妖しい彼の妖艶な微笑。
A「………んっ。」
其の美しさに見蕩れていたのも束の間。龍之介は私の唇を噛み付く様に貪った。
A「…んんっ……。」
息苦しさに耐えかね、開口すれば一瞬の隙も見逃さぬかの様に侵入してくる舌。
新しい酸素を取り込む暇も無く、唯々口内は掻き回された。
苦しさからか、頬に熱い雫が伝う。
其れを彼が艶笑を浮かべて舌先で拭った直後に、これ迄に感じた事の無い感覚が身体を震わせた。
龍之介「Aの瞳はどんな菓子よりも甘いな。」
けれど云われて直ぐに龍之介に眼球を舐められたのだと理解した。
140人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴葉ちゃま - なんかこれ見てたら私も芥川に依存されたいなあって思いました。あととても面白かったです!続きかいてほしい (2023年2月25日 21時) (レス) @page16 id: cbdf318171 (このIDを非表示/違反報告)
dream(プロフ) - はじめまして!依存してるやつがれ可愛すぎて最高です…! (2023年1月12日 16時) (レス) id: 341cfb323f (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ア、等々龍と虎が闘うのか。 (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - もう如何なっても良いや、エイ! (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - だよな。甘いのは。甘過ぎるのは一寸…だね…。 (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:日名無 りん | 作成日時:2020年2月17日 23時