十七話 無茶苦茶だ ページ18
side來夜
"済木月狂と接触する"
それは簡単な事では無いし、生命の危機を感じてならない。
けれど俺は済木月狂と接触すると聞かされた時、強烈な興奮で身体が震えたのが解った。
それは、済木月狂の元に、あの…愛しい彼女がいるからだ。
あの日、あの悪魔に攫われてしまった華の様に儚くて、可憐なあの子。
もしかしたら逢えるかもしれない。
そんな淡い希望が胸の中で渦巻いていたからだ。
だからあの危険な男に接触すると聞かされた時は、彼女に逢えるかもしれないという喜びの感情が身体中に伝った。
酷く酷く、興奮した。
しかし…
月夜「え？月狂の居場所？知らないよー。そんなの。」
來夜「はいいいいい！？」
コーヒーカップを口元に運びながら、けろっとした顔で月夜さんは言った。
來夜「ま、まさか貴方…考えも無しに言った訳じゃないですよね？」
月夜「俺もそこんとこは分かんないんだー。だから來夜君、頑張ってくれたまえよ！」
優しい笑顔を貼り付けたその男。
知ってた…。この人はこういう人だって。
デカい事を言うくせに、滅茶苦茶適当だ。
この男………ぜってー死なす。
俺は精一杯の怨みを込めて月夜さんを睨み付ける。
來夜「居場所のヒントくらい分かりませんか？」
月夜「そうだねえ…。日本国外にいる事は間違いないよ。」
彼はミツルと同じ発言をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 260人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日名無 りん(プロフ) - ふわさん» ありがとうございますっ！！はい、月狂のイメージ画です！ (2019年9月27日 15時) (
レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - このシリーズ大好きです！十四話のイメ画は月狂ですか？？ (2019年9月26日 22時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - あ、やばっ「」つけんの忘れてた (2019年8月19日 19時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» 本当の幸せはその者しかわからないぞ。そうか…ならばこの先を行くことだそうすれば君に幸福が現れるであろう。 (2019年8月9日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» 「恨まれるのは…僕も怖いよ。だけどあの悪魔の所にいちゃ、お姉ちゃんは本当に幸せにはなれないんだ。僕はお姉ちゃんが心の底から幸せになって欲しい。その為なら、この僅かな躊躇いも飲み下せるよ。」 (2019年8月8日 16時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日名無 りん | 作成日時：2019年7月23日 23時
