十三話 身体の中まで… ページ14
煌びやかなシャンデリアの照らされる部屋で、私と月狂は夕飯の準備をしていた。
とはいえ、全て彼が行っている。
白いクロスのひかれたローテーブルには高いものであろう美しい銀色の食器に盛り付けられたローストビーフやカボチャのポタージュ、バケットだった。
ティーカップには紅茶が湯気立ち、上品な香りを放っている。
まるで高級料理店に出ていてもおかしくないようなそれらの品々は料理というよりは、もはやひとつひとつの芸術品のようだった。
私の正面に、愛しくて、この世の何よりも美しい彼が座った。
月狂「さあ、冷めないうちに召し上がれ？」
A「いただきます。」
手を合わせて、カボチャのポタージュを口に運ぶ。
口内に広がるのは、甘く仕上げられたカボチャの味。
その甘味が私の脳髄を直撃した。
A「すっごく美味しい！」
月狂「ふふっ、頑張って作った甲斐があったよ。」
頬ずえをつきながら、アンティークドールの様に美しい貌に微笑みを湛えた。
A「…無理……とかしてないよね？」
こんなに一人で準備するのは、いくら何でも大変に決まっている。
彼が倒れてしまわないか、私は心配だった。
月狂「無理なんてしてないよ？どこの馬の骨かも分からない得体の知れない汚物をAが体内に取り込むかと思うと……吐き気がする。」
彼は優しいけど、少し心配症な気がする。
月狂「それにね………………」
"Aの内臓までも俺で染めたいんだ"
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日名無 りん(プロフ) - ふわさん» ありがとうございますっ！！はい、月狂のイメージ画です！ (2019年9月27日 15時) (
レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - このシリーズ大好きです！十四話のイメ画は月狂ですか？？ (2019年9月26日 22時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - あ、やばっ「」つけんの忘れてた (2019年8月19日 19時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» 本当の幸せはその者しかわからないぞ。そうか…ならばこの先を行くことだそうすれば君に幸福が現れるであろう。 (2019年8月9日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» 「恨まれるのは…僕も怖いよ。だけどあの悪魔の所にいちゃ、お姉ちゃんは本当に幸せにはなれないんだ。僕はお姉ちゃんが心の底から幸せになって欲しい。その為なら、この僅かな躊躇いも飲み下せるよ。」 (2019年8月8日 16時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日名無 りん | 作成日時：2019年7月23日 23時
