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愛。
人は、愛で出来ている。
愛さえあれば、人は狂う事が出来る。
人は、誰かの愛で動かされている。
これは、とある二人の愛の物語。
ある西洋の国‥。
そこに住む貴族の一人息子、ラウル・コルネストは氷の様な冷たい心を持っていた。
彼は
バタン、と。
そこで私が目で追っていたロネオの世界は閉じられてしまった。
顔を上げると、私は胸が高鳴った。
昨日音楽室で出会った、あの、美しい人が微笑んでいた。
「何を読んでいるの?」
長い睫毛で縁取られた目を細めると、より一層美しさが増す。
「そう言えば、君の名前を聞いてなかったね。」
お人形さんみたいに綺麗な彼が私の隣の椅子に座った。
「僕の名前は西川昌暉。二年生なんだ。君は?」
「御手洗(みたらい)Aです。私は…一年生です。」
男の子と話すなんて、お兄ちゃん以外ほとんど無かった。
「Aさん?」
「…はい。」
「素敵な名前。君にぴったりだ。」
頬を緩める其の相手は、それはそれは美しい。
喩えるなら、西洋の絵画から飛び出してきたと言われても、私は驚きやしないだろう。
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日名無 りん(プロフ) - 彩華さん» ありがとうございます嬉しみが深いです泣泣 (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - りんさんのヤンデレ作品大好きです (2019年7月25日 19時) (レス) id: e94a41b362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年4月27日 20時