骨の髄まで愛してる2ーヤンデレ彼氏の行き過ぎた愛ー (ページ36)

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八十三話母の想いページ36

俺は顔をあげ、母と向き合った。

その時―――――――

パン、と子気味悪い音が、病室中に響いた。

俺は言葉を失った。

母「あのねえ！そういう無茶しでかして！周りにどれだけ迷惑がかかると思う！？どれだけ心配すると思う！？あんた一人の問題じゃない！！」

…………

病室のカーテンは厚手の白い布で出来ていて
夕焼けの色で染まっていた。
それは少しの風では、なびかない。

まるで紅茶の中にいるような病室では
夕陽に照らされた埃だけがゆったりと泳いでいた。

今日は凄く天気が良い。
息が詰まりそうな程の夕焼けだ。
辺りはどこもオレンジ色で染まっていて
どこが境目なのかも分からない。

涼真「…………分かってる。分かってるよ。母さんがどれだけ俺に愛情を注いでくれたか。どれだけ大切にされてるか。」

母の表情が変わった。
心配そうな、表情………

涼真「姉貴もそうだ………。俺は今まで、色んな人に支えられてきた。………感謝してる。俺は毎日幸せだよ。姉貴とは喧嘩するけど、それでも俺は……そこに幸せを感じてる。なあ母さん、信じてくれよ。俺は大丈夫。だって盲腸の時だって、へっちゃらだったんだぜ？」