骨の髄まで愛してる2ーヤンデレ彼氏の行き過ぎた愛ー (ページ26)

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七十三話最低な人間ページ26

月狂「君はいつも他の男と話していたよね？君には、いつも沢山の人が周りにいた。邪魔なハエが、君に集っていた。君はいつか俺に言ったよな？“友達はいないの？”って………」

ああ、そんな事、聞いたっけ？
私にはもはや、何も聞こえない。

月狂「俺に、君以外の人間なんて必要ない。君以外と繋がる必要はない。君以外と関わる必要はない。君以外と話す必要はない。君以外を………視界に映す必要はない。俺には君しかいないんだ………！A……！君だけなんだ……俺には君しかいない……。でも君は、いつも………いつもいつもどこかへ行って！他の人間と繋がって、関わって、話して、視界に映して！」

彼は泣いていた。
瞳の向こうに、悲しみと、寂しさがあった。

月狂「ねえA。俺を見てよ！すぐ側に俺がいるんだよ！その瞳に俺だけを映してよ！他の事なんて考えないでよ！俺だけを……俺だけを必要として？」

月狂、私と貴方は、きっと出会わない方がよかった。

他に女なんて沢山いる。

貴方を私以上に愛してくれる人なんて沢山いる。

私は、最低な人間だ。