骨の髄まで愛してる2ーヤンデレ彼氏の行き過ぎた愛ー (ページ22)

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六十九話疑いの予知ページ22

月狂「………櫻井、刑事さん……お久しぶりですね。あの事件、何か進展はありましたか？」

愛想よく、作り笑いをする。

櫻井「実は、貴方も知っての通り、この間殺人事件が起こりましてね、行方不明の件は後回し、ですね。」

月狂「ああ、ニュース、見ましたよ。犯人、早く見つかるといいですね。」

見知らぬ男に同情する俺を演じる。
そして犯人、早く見つかるといいと言ってやる。

櫻井「私は貴方を疑ってるという訳では無いのですが、事件のあった日、貴方は本当に家にいて、Aさんを待っていたのですか？」

この刑事………
俺を、疑ってる？

俺に行き着く理由なんてどこにある………

………ははっ……
そんなものあるわけがない。

月狂「はい。俺はずっと、家にいましたよ。彼女とのやりとりもありますし、第一俺が何故彼女に酷い事するのですか？そうしなければならない理由が何かあるのですか？」

少し怒った口調で言う。
やってないのに疑うなという感じで。

櫻井「いえいえ、そういうわけではありません。…………おや？」

櫻井はそこで俺の左腕に目をやった。