骨の髄まで愛してる2ーヤンデレ彼氏の行き過ぎた愛ー (ページ19)

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六十六話狂う程の愛ページ19

「ごめんなさい……ごめんなさい………」

自分で自覚している以上に、私の声は震えていた。
怯えていた。

月狂「………君は出ていかないと思って、信じてたのになあ………」

残念そうだが、愉快そうな響き。

そう、か………
彼は初めから私を試していた。
わざと拘束具を外し、扉も開けっ放しにした。

私を試すために―――――――

月狂「ああ、怖がらなくていいよ？君もやっと分かったでしょう？君のような純粋で、潔白な天使に、汚れた外の世界は危険すぎる。だから、俺がずっと……ずっと守ってあげるからね………？安心して？」

そう耳元で艶めかしく囁く。

違う、違う違う………

この人は何言ってるの？
何を勘違いしているの？

私が、外を怖がっていると思っている？

違う

私が怖いのは彼だ――――――

彼が怖い。

怖いんだ。

「…………や……めて………ごめ、んなさい…………」

私は懸命に彼を押しのける。
藻掻く。

抵抗する。

目の視界が滲む。
世界が歪む。
目から噴水のように水が溢れ出す。

止まらない。

マンホールが冠水したかのように溢れ出す。

泣かないと決めていだがもうダメだ。

神様、どうか天から私を見ているのなら、助けて。