骨の髄まで愛してる2ーヤンデレ彼氏の行き過ぎた愛ー (ページ2)

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四十九話心の拠り所ページ2

何故、彼は泣いているのか。
ただの質問のはずが、何故、彼を泣かせたのか。

分からない。

月狂「…………ねえ、A………Aは、俺を一人にしないよね？ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと、傍に、隣にいてくれるんだよね？ねえ？」

彼は必死な目をしていた。
不思議とその目に、恐怖を感じなかった。
彼の瞳の奥底に、悲しみがいた気がしたのだ。

月狂「ねえ、A愛してるよ……愛してる……だから俺だけを見て………！？俺はもう、君しか見えないんだ！ねえ、俺以外の事なんて、考えてないよね？俺しか見えてないよね？」

その姿は、例えるならば自分の魂が、ひらひらと宇宙へ舞っていく中、必死に手を伸ばし、叫ぶような、そんな印象をうけた。

彼は私を強く、強く抱き締めると、口付けをした。

月狂「……君を見るとね、おかしくなりそうなんだ……狂いそうになるんだ……」

彼は極上に嬉しそうに言った。

いやもう狂ってるよ、
そう思うが
そんな事は言えやしない。

どうして？
なんで貴方は私を選んだの？