骨の髄まで愛してるーヤンデレ彼氏の行き過ぎた愛ー

二十五話 届く場所へ ページ27

「娘が行方不明になったのは………二日前の土曜……十四日です…」

ソファに座りながらAのお父さんが話してくれた。


「あの日、あの子は普通に外出しました。だけど、夕方になっても帰ってこないんです。高校生でこんな事言うのもなんですが………あの子は約束事は必ず守るような子でした。だから、おかしいと思ったんですよ。でもその時はもう高校生だからそんなものかと思っていましたが、暗くなっても帰ってこない………これは本当にただ事ではないと思ったんです……」


お父さんはそこまで言うと、拳を握りしめた。



そして俺は遂に


涼真「Aさんの部屋………見せていただけませんか？」


二人は、最初は怪訝な顔で俺を見たが、首を縦に降ってくれた。





「ここが……あの子の部屋です……」

家の二階の一番奥の部屋、Aの部屋に俺は通された。

十畳程の部屋に花柄のベッド、勉強机、可愛らしいカーテン、棚には小動物のぬいぐるみや可愛らしい小物……


正に女の子らしい部屋だった。




ふと部屋の中央の白いテーブルにスマホが置かれているのを見た。



俺はゴクッと息を呑んで、聞いた。



涼真「…………あの……初めて会うクラスメイトがこんな事言うのもアレなんですが………Aさんのスマホの中って見せていただく事は出来ませんか……？」



このスマホに、何か手掛かりがあるかもしれない。

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