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二十六話 壊れてしまったのは ページ26

月狂「あっはははははっあははははははっ。」

一斗缶の中でもがき苦しむみゃーこ。
凄く凄く苦しそうに鳴いてるみゃーこ。

俺のたった一人の友達のみゃーこ。

冬の寒い夜も一緒に寝てくれたみゃーこ。

独りぼっちにならなかったのは、みゃーこが居てくれたから。


月狂「…みゃーこ。」

激しく、そして美しく燃え上がる一斗缶。

その中に、俺の友達、みゃーこはいた。

「ふぎゃああああああああああああああああああ!!!」

地が裂けてしまうかのような叫びを上げながら燃え盛る、猫。

俺はみゃーこにガソリンをかけて、燃やした。


…………みゃーこ。
俺の友達。

俺を嫌な目で見ずに優しく接してくれたみゃーこ。


月狂「ふふふっあははっあははははっ綺麗だよ、みゃーこ。」

猫を燃やし尽くす炎は、激しく燃え盛る。
それは弱い人間が唱える情熱なんかよりも、もっとずっと美しく、燃え上がる。

これだ。

これが、俺が求めていたもの。

俺の作品、劇場。




それから俺は何かを殺す事で快楽を得ていた。


月狂「ありがとう、みゃーこ。」

灰になった猫を、俺は優しく撫でた。




それからそれを持ち帰って、俺の部屋に飾った。

二十七話 女神様との出会い→←二十五話 死の舞踏



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設定タグ:ヤンデレ , 名前変換オリジナル , 狂愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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日名無 りん(プロフ) - らなこな@新しく始めました!さん» そう言っていただいて作者は嬉しい限りです…泣ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年3月20日 15時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
らなこな@新しく始めました!(プロフ) - す、凄い....読んでると本当に自分が主人公になった感じになる...続編の方も絶対読みます!更新頑張ってください! (2020年3月20日 9時) (レス) id: 6e36cc4795 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» いやまじで全然なんですかぁぁぁぁ!! (2019年8月6日 14時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - あいうえおさん» リアリティ感じていただいて良かったです!! (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» 私なんて全然ですよー笑 (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日名無 りん | 作成日時:2018年9月8日 20時

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