どうやらこの本丸の加州清光は、加州清光界のナンバー2らしい

七 ページ9

強い風が吹き思わず目を瞑る。
風が止んだ頃に瞼を開けると、そこは見渡す限りの広野だった。


すると目の前に半透明のディスプレイが出てきた。
なになに?えー…帰還申請や賽、部隊の回復…、
成程。これを操作すれば良いんだね。


あ、通信機能なんてのもある〜!早速使ってみよ。


加州『やっほー主、こんのすけ、聞こえる?』


審神者「おう、聞こえるよ。無事に到着出来たようだね」


こんのすけ「では加州様、早速こちらで道のりを案内させて頂きますね」


加州『お願い〜』


だが道案内と言っても今回は初めての出陣という事もあり、ただ真っ直ぐに進んでいれば良いというものだった。
なんだそりゃ。



ーー空気が重くなった、気がする。


加州『っと、おでましみたい』


空中を泳ぐようにして敵の短刀が接近してきた。
相手は二匹、鶴翼か…余裕だね。


加州『じゃ、おっぱじめるぜぇ!』


パチンと鯉口をきる。
スラリと刀身を出す。それを振り上げ……
向かってきた敵の頭を叩き切る。


加州『オーラオラオラァ!!』

ガラガラと敵の残骸が落ちてくる。
ん、やっぱり戦場の空気は好きだ。
思わず顔がにやけてしまう。


背後から忍び寄る残り1匹、俺は躰を翻し相手の脳天に突きを喰らわす。



加州『ま、当然かな』


目の前に完全勝利Sと表示する先程の画面と誉表示が頭上に出てきた。お、けっこー可愛いじゃん!


すると通信の向こうから慌ただしいこんのすけの声が届く。


こんのすけ「な、な、何故無傷なんです!?今まで初陣で無傷の報告などこんのすけデータベースにも無かったのに…」


加州『何故って言われても…それよりまだ先あるんでしょ?行っていいよね』


審神者「あぁ、行ってみよう!」


加州『ありがとあるじ〜!』


こんのすけ「審神者さまぁ!?何OK出してるんですか!?」


審神者「いや、ちょっとうちの子はどのくらい戦えるのか気になって…」


おっし、許可も貰ったし賽振っちゃお〜!


こんのすけ「加州様!?ダメですからね!即時に帰還……を……遅かった」


寅だ、この道を真っ直ぐ行けば…


加州『お前がボスって奴かよ』


俺は敵の部隊に突っ込んだ



敵短刀の頭を鷲掴み、握り潰す。
近くに居たもう1匹もついでに蹴り飛ばす。
今のを喰らえばもう動けないだろう。


俺はそいつに近づき、ヒールで踏み潰した。


すると先程の敵とは違い、消えることなく中から御札が出てきた。


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作者です。歌合乱舞狂乱、とても楽しかったです。

八→←六

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