にーじゅう ページ20
連れてこられたのは、マンション
3階まで階段で上がった後、突き当たりの部屋に通された
家ん中は誰も居なかった
それより、違和感を抱いたことが一つ
「(家具が、ほぼねぇ)」
あるのは冷蔵庫とベット、電子レンジ
端の方にテレビが一つだけだった
「ナァ、お前の親はどうした」
『ん？いそがしいんだよ、だからぜんぜんかえってこないの！』
ヘラっと笑うそいつは、冷蔵庫から何かを取り出した
それはタッパーに入ったチャーハン
電子レンジに入れて、スプーンと一緒にこっちへ持ってきた
「皿はねぇのか」
『ないっ！もー、ぜいたくいっちゃめっなんだよ？』
机も椅子もない
床に湯気の立つチャーハンを置き、いただきますを言った
食べている間に話していて、気づいたことがある
まずこいつの名前はA
そして親と1ヶ月も顔を合わしていないらしい
飯はいつも補充されてる
「(よく生きてんな)」
Aは普通に1人で風呂に入って遊んで、飯食って
ちゃんと過ごしていた
だが絶対これはおかしい
Aの親は何故かAを遠ざけ、ここで過ごさしている
親は別に家を持っているはずだ
「いかれてんな」ﾎﾞｿｯ
こちらも人の家の事を言えるような立場ではないが、流石にここまででは無かったように思える
たった4、5歳の少女1人に1人暮らしさせるなんて気が狂っている
『ね、おいしかった？』
「.....うまかった」
その後も、俺はAの家に通って飯を食べた
何となく、放っておけなかった
ある日、チャイムを鳴らしてもAは出てこなかった
ドアは開いてて、入ってみると一切何も残っていなかった
大家に聞いた所、近所の人がAの親を見たことがないと疑問に思って通報したらしい
「(ってことは、Aは無事本当の家に帰ったってことか)」
俺はそのまま2度とAと関わることも無いだろうと思っていた
だが、丁度Aが居なくなって一年くらい経った頃
『たす、け』
「可哀想になぁ」
俺らはまた会ってしまった
それも最悪の形で
最初はAだと気づかなかった
そもそも忘れてたし、ガリガリに痩せてたし
だが、名前・顔・性格
全部見てると記憶が段々蘇って
Aだって気がついた
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ゆずな - さすがに号泣…Ruさん！覚えましたよ！大援しまくりますからね！ (2月16日 21時) (
レス) @page48 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
狐宮(プロフ) - えーー！！！終わり方神ですか！？感動しました。あと文の書き方とか喋り方で年齢が分かるの凄いですね。あと夢主の成長が、、😭👍✨読み終わった後保護者になった気分になります。本当にいい作品でした。ありがとうございました🙇🙇 (9月19日 20時) (レス) id: 4df6e0fb41 (このIDを非表示/違反報告)
來好 きい(プロフ) - 泣けました〜！(*꒦ິ³꒦ີ)雄英に行ったりヴィラン連合に戻ったりしていたけど私的にはやっぱりヴィラン連合が似合うかな？と思いました！ (8月21日 11時) (レス) @page47 id: ce7ac7a2b8 (このIDを非表示/違反報告)
ちーづふぉんでゅ/一方通行最推し全肯定オタク(プロフ) - メリバ厨にはたまらん作品でした。布教してきます・:*三ᕕ( ᐛ )ᕗ (8月19日 21時) (レス) @page47 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)
Ru(プロフ) - わんだほーい！さん» わーっ、ありがとうございます！もっといっぱい作りますのでその時も是非よろしくお願いします！ (8月18日 9時) (レス) id: d04e36da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ru | 作成日時：2023年6月25日 21時
