じゅーに ページ12
森の中を探索していると、ザッザッザと誰かが森を駆け抜ける音が聞こえてきた
Aはくるりとそちらを向き、迫る
『こーたくん！！いたぁ！』
Aの叫びに、振り返る男
そいつは洸汰を抱いて走っていた様だ
『ねーねー、こーたくんさぁ、わたしのゆびわしらない？』
Aは、洸汰を抱く男に見向きもせず洸汰に近づく
洸汰はAの方を向いて、ハッとした様な顔になった
「お、俺が持ってる。落ちてたから」
『ほんとぉ！？ありがとう！』
笑顔で洸汰から指輪を受け取るA
ここでようやく男が喋り出した
「洸汰くん、この子は？」
少し暗い顔で男は聞いた
無理もない、こんな所にいると言うことは子どもであろうが敵
だが、“子ども”
無闇矢鱈に拘束は出来ない
「え、友達のAだよ」
男はAに目線を合わせる様にしゃがんだ
Aは指輪を首に掛け直している
「Aちゃん、ちょっと一緒に来てくれないか？」
『んー、しらないひとにはついてっちゃだめだよって“だびくん”いってたもん』
ここで男は先ほどの出来事を思い出す
荼毘と云う名の男が宿泊施設に乗り込んできた.....
ここで考えられるAの状態は主に三つ
1、誘拐されている(洗脳の可能性アリ)
2、兄妹である
3、Aが勝手について行っている
真相は1と3なのだが、状況を何も知らない男はそんな推測できるはずもなく
本当の状態を知るためにAを連れて帰らなくてはならなくなった
「俺の事は知らないだろうけど、洸汰君の事は知ってるだろ？だから着いてきてくれないかな？」
『やーだもん、もうかえるし』
Aはくるりと後ろを向く
しかし、そんなAを逃すわけもなく
「ごめん、ちょっと強引になるけど」
男は首に巻きつけていた布をAめがけて飛ばした
だが、何故かするりと抜けてしまう
だが、先程の荼毘の様にどろっとした何かになった訳ではなかった
男が考えている内にもAはどんどん走ってゆく
「(さっきとは違うって事は分身ではない。水っぽかったから水になれる個性...と考えるのが妥当か)」
男は、横に抱いている洸汰をチラリと見てAを追うのは諦めた
このまま走って敵の巣窟にでも入ってしまえば一番危ないのは洸汰だ
「とりあえず、帰ろうか」
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ゆずな - さすがに号泣…Ruさん！覚えましたよ！大援しまくりますからね！ (2月16日 21時) (
レス) @page48 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
狐宮(プロフ) - えーー！！！終わり方神ですか！？感動しました。あと文の書き方とか喋り方で年齢が分かるの凄いですね。あと夢主の成長が、、😭👍✨読み終わった後保護者になった気分になります。本当にいい作品でした。ありがとうございました🙇🙇 (9月19日 20時) (レス) id: 4df6e0fb41 (このIDを非表示/違反報告)
來好 きい(プロフ) - 泣けました〜！(*꒦ິ³꒦ີ)雄英に行ったりヴィラン連合に戻ったりしていたけど私的にはやっぱりヴィラン連合が似合うかな？と思いました！ (8月21日 11時) (レス) @page47 id: ce7ac7a2b8 (このIDを非表示/違反報告)
ちーづふぉんでゅ/一方通行最推し全肯定オタク(プロフ) - メリバ厨にはたまらん作品でした。布教してきます・:*三ᕕ( ᐛ )ᕗ (8月19日 21時) (レス) @page47 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)
Ru(プロフ) - わんだほーい！さん» わーっ、ありがとうございます！もっといっぱい作りますのでその時も是非よろしくお願いします！ (8月18日 9時) (レス) id: d04e36da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ru | 作成日時：2023年6月25日 21時
