じゅう ページ10
「ッ！！」
少年達は顔の色を変えて個性を出し、上へ逃げた
Aは楽しそうにしている
『わぁっ！すごい！じゃあじゅーびょーかぞえるね』
いーち、にーいとカウントダウンをし出すA
次は何が来るんだと、少年達は身構えた
「半分野郎、お前と協力すんのは癪だが今はんなこと言ってらんねぇ！！逃げっぞ！！」
「ッ！？...あ、ああ！」
少年達は踵を返して逃げた
木の上に氷を出して進んだり、爆発して浮いたり
Aはニヤッと口角を上げた
じゅう、と数え終わるや否や恐るべきジャンプ力で木から木へと飛び移る
一方、少年は逃げながら頭をフル回転させていた
「(あいつが“床はマグマ”っつったらマグマが現れたッ！！言ったことが本当になる個性か！？いや、それならあんな回りくどいことする意味がねぇ...)
おい、半分や....！？」
少年が確認のために後ろを振り向くと、そこには誰もいなかった
マグマがボコボコ音を立てている
『みーっけ』
一秒一秒が、スローモーションに感じる
ツゥっと頬を伝う汗
Aから伸びてくる小さな手
爆発を出そうとする自分の手
底知れぬ恐怖が、少年を襲った
「ッ！？」
どガァン！！！
先手を打ったのは少年だった
見事にAの頭へ爆発を命中させている
『けほっ、けほっ』
だがしかし、Aの顔には傷一つ付いていなかった
Aはむぅっと頬を膨らませる
『もーっ！！がんめんはねらっちゃめっ！！るーるでしょ？』
Aは、手で銃の形を作った
そして狙いを定め＿＿＿＿＿
『ばんっ』
Aの指先から青白い光が出てきたかと思うと、それは少年目掛けて一直線に飛んだ
そして、青白い光に直で当たった少年は
弾け飛んだ
＊＊＊
少年はガバッと起き上がった
咄嗟に撃ち抜かれた心臓に手を当てる
心臓は元通りに戻っていた
だが、確かに撃ち抜かれ死んだ覚えがある
キョロキョロ辺りを見渡すと、足元にAが座っているのが見えた
「......ナァ」
『なーに？』
とっくに勝ち目は無いと悟ってしまった少年は、Aに話しかける
Aはニコッと振り返り、言った
遠くでは、戦闘音が鳴り響いていた
「お前の個性って、何だ」
『んーっとね、”子どもの王様“ってゆーんだよ』
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Ru(プロフ) - 猫さん» かっちゃんが柄にもなく振り回される状況を書いてみたかったので最後はかっちゃん推しにしてみました✨次も頑張りますね！ (7月5日 21時) (
レス) @page31 id: d04e36da1a (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 最後にかっちゃん推しになってるの私と一緒でなんだか嬉しかったですw次の作品の更新も頑張って下さい！ (7月5日 19時) (レス) @page32 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
Ru(プロフ) - SEIさん» ありがとうございます！！たまに更新できなかった日があって申し訳なかったです...でも引き込まれるような物語を書けたなら凄く嬉しいです！！ありがとうございました！ (6月25日 23時) (レス) id: d04e36da1a (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 完結おめでとうございます！キャラクターと物語に引き込まれ、毎日楽しく読まさせていただきました！お疲れ様です！ (6月25日 22時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
Ru(プロフ) - いちきちゃんさん» ファンがつくってこんなに嬉しいんですね！最終話更新直ぐに読んでくださってありがとうございます！！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (6月25日 22時) (レス) id: d04e36da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ru | 作成日時：2023年6月10日 15時
