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時は過ぎライブ前日。
Twitterを見ればまふくんが『明日からライブ』という旨のツイートをしていた。無意識にリプを送ればすぐにいいねとRTが付いていく。
フォロワーさんは私のことを"歌い手厨の鏡"などと称している。ライブでのマナーやツイートの内容。それを総合して見ると私はそう言われるような人間らしい。
もちろんそう言ってもらえることは嬉しいけど、私はそんなことを言われるに値しない人間だとも思ってしまう。
私からすればマナーを守ることも思慮分別がついているツイートをすることも当たり前。言い方を悪くすればなんでそれができないのかがわからない。
歌い手厨は民度が悪いという印象は別に最初からあったわけではない。最初は守られていた規律が、いつからか辻褄が合わなくなってしまった。
ただ、それだけのこと。されど、それほどのこと。
私が推しに送ったリプを、頼まれてもいないのにいいねやRTすることだって民度が低いと言われればそうなのかもしれない。
別にそのことに対して言及する気は全くないけど。
その理由は『推しにリプを見られていること自体に嫌悪感は全くない』という単純なものだった。
自ら望んでリプを見てほしいなんてことは思わなくても、自然に私のアカウントが推しの目に入るならそれほど嬉しいことはなかった。
私の推しはたぶん、自分のツイートに対するリプやいいねの数などを気にするタイプ。というか、昔一緒にゲームをしているときに見てるって言ってた。
覚えてるかな、なんてわがままは言わない。言わない、から。
「……まだ、すきでいさせて」
そう、願った。
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