君には言えない。2

橙色の箱 ページ49

.



もうすぐ付き合って一年になる。

今日は、1月。

あの海浜公園で君と初めて出会った日









Aとメンバーのおかげで、一度も噂だったこともない。でもいつそんなことになって、Aを傷つけてメンバーを守れなくなるか正直不安だ。




「俺らは2人の味方だから。お前が怯んでどうすんの」ってちゃかに言われて、メンバー全員から背中を押されて


社長には何度も頭を下げた。




「俺が2人のこと守るから！大恋愛じゃん、わかんねーけどさ。笑 俺は海斗が幸せなら、幸せのためならなんでもする」

元太にそう抱きしめられてほんとに泣きそうになったんだ。



ずっと前から今日伝えることを決めていた。




運命が動いた夏、8月。
だめなことだめって伝えてくれて、俺に寄り添って支えてくれた。あれからたくさんの仕事の場が増えて、毎日が刺激的で飽きない。

それを支えてくれるのはメンバー、家族、そしてA。



一緒にいると幸せなんだ
未来も一緒に過ごしたい、そう思うようになったのは付き合ってからすぐだった





一緒に棲もうと決めた部屋も、Aがこーゆーとこいいよねって言ってたところを選んだ。こんな時の行動力は自分でもすごいと思う。

元太には重すぎって言われたけど、仕方なくね
好きだし









.







.







オレンジ色の箱も、何ヶ月も悩んでやっと用意した。

Aは戸惑っていて今にも泣きそうになってる。





海浜公園で告白なんて俺ららしいね。



Aの涙は止まらなくて、思い出のベンチの上で
キスをした。




「海ちゃんも泣いてる、笑」

ってはにかむ君のことをずっとずっと、守っていく。









プロポーズも、絶対ここでしようと心に秘めて。







.



.



.



.




君との永遠なら、信じてみたい。


左手の薬指は俺のだから








君には言えない。another story -fin-





.

あとがき→←恋人関係

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す