君には言えない。2

コイビト ページ30

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ごめんなさい、と言葉を選んでたくさん伝えてくる。


目線はもう合わなくて、

手をぎゅっと握りしめている。




その小さな白い手に、自分の手を重ねた。



隠してたことはAが思ってる何倍も気にしてない

真面目だから、罪悪感が強いんだな


そんなところも好きだ、なんて思ったりして。





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「"友達"になれて浮かれてた。ずるくて、ごめんね」





「友達には戻れない。戻りたくない」




その続きは俺から伝えたかった。



　









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ねぇ、俺さ。



女の子の友達には、いくら仲良くたって毎日理由もないのに連絡しない








キスだって









鈍感、とは言えない。
俺がちゃんと言葉にしなかったから







Aちゃんと話す時間、過ごす時間が

これからは特別だけど、当たり前の日常になって欲しい。






出会ってから、好きになるまで一瞬だった。









あの日、あの砂浜で君を抱きしめてしまった時



少し潤んだ瞳にときめいたときには、もう。









「好きです。Aちゃんのこと、好きなんだ」









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ぷつんと何かが切れたように、ぽろぽろと我慢してたものが流れて



俺のことどう思ってる？なんて分かりきったこと聞いてしまう俺はずるいよ







必死に好きだと伝えてくれる君が愛おしくて。


欲張りでごめんってさ、俺の方がもっと欲張りだよ。






好きで好きでたまらない。




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俺たちの関係は"恋人"に変わった。





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