君には言えない。2

友情と恋 ページ25

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君の気持ちに、君が知らないところで触れて








正直、嬉しい気持ちが抑えられてるか不安だ。




ああ、なんか、舞台頑張れるわ









Aちゃんたちがお店から出て行った。








ふと携帯をみると元太からの連絡

【元太:珍しく早起きじゃね俺！暇ならリハ前に朝飯食お〜】






今ここでコーヒーしてる、って現在地を送った。









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次会う時、どんな顔で会えばいいんだろう。


今日のことをどうやって話すのか。





傷つけたりしちゃうかな。




何から話したらいいか、どう聞いたらいいか。







考えはまとまらないし、舞台前だから切り替えよう。



最近手にした本を柄にもなく読んでみる。









ー「恋をしても賢くいるなんて、不可能だ」ー






主人公の友人がそんな名言があるよって主人公に問いかけてる。

今の俺にハマりすぎて、一人で笑いそうになってるのを抑えた。






「はよ〜、何笑ってんの。笑」




「おはよ、いやなんもないよ、笑」







元太を見て、Aちゃんの顔が思い浮かぶ。



「これ何？めずらし、本とか。のえるしか読まねえのに」



手を止めてたページを小さい声で音読し始めて





「これ、この台詞。海斗にぴったりじゃん。」





そう指さす先はさっきの名言。





「…お前やっぱすげ、最高だな」




「なに、朝から。笑 ロマンチックモード？」







元太の笑顔、






この関係は崩したくない。




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