君には言えない。2

君の一番 ページ23

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偶然か必然か。





ここに、同じ場所にいて。気づいてるのは俺だけ。





待て待て、トラジャのファン…の女の子と話してる。
俺と知り合いってこと、その子は知ってるのか？





それよりも


「どんどんかっこよくなっていって、たまにちょっと苦しくなる。」


なに、それって、どういう意味だ。









俺のこと、知ってたの？





曖昧な考察がぐるぐる駆け巡る








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「松松好きじゃん。もし2人から迫られたらどーする？笑」








めちゃくちゃタイムリーな質問をする、お友達。

コーヒーこぼしそうになった。



この聞き方的に、相手の子は俺との関係を知らないのかな









「私は今も昔も、ずっと松倉くんが1番だもん」









え？









「5年前から好きだもんね、そりゃそうか。」









待って。

俺の頭じゃ処理できないけど。









1番？

5年前から好き？









なにが起こっているのか。







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"てか知ってるって、何？え、聞いたの？"



"まだ話してないんだA
ま、俺と2人だけの秘密だから"




元太が頑なに俺に言わなかったこと。









"話したいことがあるの。"






君の言いたいこと。









初めて会った日、俺のことを知ってるかの質問に無言だったこと




良い子って伝えて、あんまり嬉しそうにしなかったこと




泊めてくれた日、初めて出会ったのに寝言で俺の名前を呼んだこと。









全部。


全部繋がっていく。








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