君には言えない。2

羨望の君 ページ20

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「あー、おととい。体調悪くてAんちお邪魔した時。ゼリーとか用意してくれたのに俺食べなくてさ」



「元太食べないもんな、ゼリー」









「そ。で、食べなかったんだけど。なんで？とか聞いてこなくて、あったかいのならいける？ってさ」



「うどん作ってくれた。月見でネギたっぷりのやつ」



「気、滅入ってたから尚更沁みた。」






何そのエピソード。
もっと好きになるんだけど、





「元太のほうが、ずるいわ…手料理とか」



「いやこれはガチで、羨ましいっしょ」




グーパンするフリしたら、ごめんごめんってヘラヘラ
いや本当に羨ましいんだけど







「気になったのはさ、A痩せたってかやつれた？」



「あー…」





それは思った。会社のことだろうな、

あの公園で泣いてたのもそうだった。


ちゃんと食べてんのかな







「海斗理由知ってる感じ？」



「んー、多分。」









「Aさ、俺には話してくれないんだ。」


「海斗のこと頼ってんだね。いいな」





声のトーンがちょっと暗い。




俺には話して、元太には話さない

悪いけどまじ結構嬉しい









「あー無理まじで海斗が羨ましい」




「俺は元太が羨ましいよ」






目を合わせたら、なんか笑えてきてケラケラ2人で笑い合う。






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