ねぇ、松倉先輩

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こんな時、お酒が飲める歳だったら
確実にアルコールに逃げてたと思う。


まだ19歳。年齢の壁が分厚い







気分だけでもやけ酒だって、炭酸飲料をカゴに入れた









「A？」






今は誰とも、会いたくなかった。






「元太くん」






特に、この人には。会いたくなかったの







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「そんな強くカゴにいれちゃ開ける時やべーぞ、笑」




「いいの！」




「…ね、暇？」





もう時間は20時を回っていた






「こんなにお菓子食べて、虫歯なっちゃうよ？」



「ふは、それ高校の時も言われた気がする」






大学の近くの公園、初めてきた。
　





「会えてまじ嬉しい。どーする、ハグでもしとく？」




「なに言ってんの」




「...ちぇっ。あ、ねえ、まつ毛ついてる。」



「どこ？取れた？」



「取ってあげる。目ぇ瞑って」







目をつぶって顔に指の感触、

ぎゅうって効果音がぴったりの抱擁だった




高校の時と変わらない、元太くんのハグ









「相変わらず、無防備なんだから」



「ちょ、離して」



「やーだ」



「ばか、」




「…わーかったよ、ハグやめる。話そ」








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