ねぇ、松倉先輩

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「木村は、俺のことが好きなんでしょ？」









返事も待たず

俺のってどういう意味って聞く隙もくれない。




そう言ってベットに引きずり込んで
わたしのことを捕らえる松倉先輩は、



本当にずるい人だ。









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朝起きたら松倉先輩はいなくて、課題出すの忘れてたから帰るねってメモ書きがあった。

LINEの通知は2件、ちゃかちゃんだった



ちゃか今日暇だったら少し話せない?

ちゃか今日パスタ食べたい気分






昨日の電話には触れられてる内容じゃなくて
その優しさにも罪悪感が増す。





「A、こっち」



「ごめんなさい、遅れちゃいました、」



「昨日ぶりだね」



「…今日はわたしがご馳走するので財布出さないでください」



「はいはい、笑」






どこ行きますか？って聞くと、わたしの行きつけのお店紹介してよって言われて

あのカフェ。

松倉先輩と初めて話したあのカフェしか、出てこなかった








「めちゃくちゃオシャレだねここ」


「いつも1人で来るんです、ご飯も美味しいし、チーズケーキも！」


「じゃあそれにしよっかな、おすすめのチーズケーキ」





お店の端っこの席に2人で向かい合わせ


ちゃかちゃんはいつも通りだった






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