君には言えない。

取り違い ページ7

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prrrr...




「…なに、こんな時間に誰。」



帰って砂を落としたくてシャワー浴びて、リビングに戻ると電話が鳴ってる

もう夜の1時近く







え、待ってこの携帯なに？

私のじゃない。




…松倉くんの？さっき取り違えちゃった？！？！



画面に表示されてる " ちゃか " の三文字

絶対宮近くんだよね。どうしよ、警察に届ける？






電話が切れた。




一か八か 私の携帯に、公衆電話から電話してみよう。
それで、出なかったら警察に届けよう。





自担に迷惑かけるなんて…ファン失格、




へこむな、


そう思いながら電話をかけた。






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気がつくと、ここに来ていた。


運命が変わった、湾岸スタジオ。





最高の相棒と、最高のメンバーと一緒に
目標に向かって突っ走ってる





ダンス、お芝居、音楽、ファッション



自分の好きなものがたくさん取り巻くこの生活は
毎日が刺激的で楽しい。



もっと上手くなりたい、作りたい



欲がどんどん出てくる。手一杯になるけど、好きなことに追い込まれることはむしろ好都合。





最近、仕事の幅が広がって前よりも
ファンの子の熱量も心なしか上がってる、気がする。







芸能の世界に入って、プライベート追われることも無くはない。


しょうがない、って割り切ってた。
メンバーも、俺も。揉め事も起こしたくないからね








「、またいるわ…」





ここ2週間ほぼ毎日マンションの下にいる、女の人。
本気で引っ越し考えないとな。





…良し悪しを考えないファンの人は、苦手だ。

ファンの人は大事にしたい。から、揉め事が起きる前に離れた方がいい



マンションから背を向けた





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