宣戦布告 ページ46
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「…キスって、」
「想像してる通りのこと」
なんだよ、それ。そんな素振りなかった
「…付き合ってないのに、しちゃったんだよね。ズルくね?嫌われたかも。あれ以来会ってないし、連絡先知らないし。
…でも攻めるよ、俺。」
宣戦布告
いつもの調子、みんなが好きな元太の笑った顔。
男らしい眼差しは俺に向けられて、逃げんなよって言われている気がした。
「俺も。もう引き返すつもりない。」
「ふは、笑
海斗〜、俺結構頑張っちゃうけどいいの?」
「俺は毎日電話してるから、元太よりも知ってるしAちゃんのこと、笑」
「うーっわ!マウントうざ!笑
てか知ってるって、何?え、聞いたの?」
「聞いたのって…何が?」
「あー、まだ話してないんだA。ま、俺と2人だけの秘密だから!」
「なんだよそれ」
ないしょ〜言ってあげない〜!って元太。え、なに秘密って。聞いたの?ってなに。
「てか海斗だって、毎日電話してんじゃん。ずっる。
あーあ、キスした時のAの反応まじで可愛かったな」
煽られてる。
いや、でも確かにAちゃんはかわいい。
「…それは、わかる。かわいい」
「っは?!なに?!海斗もしたの?!全然ピュアじゃないじゃん!ずる!」
「ピュアはそーゆー意味で言ってねぇし!
ってことは元太と間接キスってこと?お前奪ってんだよ!最悪だよ」
「俺、口にキスしてないけど。」
「………」
「〜っ、ずる!それは俺でも抑えたのに!」
「…俺の方が嫌われたかも。」
「絶対嫌われた、どんまい」
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作者名:ひなぴ | 作成日時:2020年12月4日 12時