私の台詞 ページ34
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「目ぇあんま擦んな、赤くなる」
もう涙は止まってたけど、恥ずかしくて涙の跡を隠す。そんなわたしの腕を掴んで、制止してくる松倉くん
意外と力、ある。当たり前か
相手は22歳の男の子で、運動量も底知れないアイドル
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帽子を取ると綺麗なサラサラの明るい髪の毛。
「髪の毛、色変わってる。」
「明るくした、舞台でも映えるといいんだけどね」
「その色似合う、セットしてない髪も、カッコいい」
「……まじ、もう一回言って欲しい」
「えと、カッコいいと、思います…」
「本当に言ってくれんだ、笑 ありがと」
首元に傷?赤い跡があって胸がザワつく
キスマーク?なんて。松倉くんにそんな暇ないの分かってるのに、ネガティブモードの自分って本当嫌になる
「……ここ、どしたの?」
「あぁこれ、聞いてよ。アイロンで火傷した、今は痛くないんだけどね」
「え、それは痛いね。まだ目立たない位置でよかったね」
「、ふはっ キスマークじゃなくて、よかった?笑」
頭の中が読まれてる。
会えなくても電話して、相手の性格もわかってきて。
声色の変化もなんとなくわかる。
分かってくれたから、あの公園に来てくれたんでしょ?
「…うん、なんでだろ。よかった」
「…ずるいわ」
こっちの台詞。
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作者名:ひなぴ | 作成日時:2020年12月4日 12時