君には言えない。 (ページ29)

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好敵手。ページ29

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俺はまだ全然Aちゃんのこと知らない。

昨日一緒にいたけど俺ばっか話してたし。

元太の距離の詰め方は、俺にはできないこと。
元太の良い所のひとつ。

なのに今は、羨ましくて仕方がない。

俺だって、Aってなまえかわいいと思った
呼び捨てで呼びたいし、呼ばれたい。

全部羨ましい。

元太は俺に聞こえるように、下の名前を呼び捨てして良いか聞いたね。

仲間、親友、相棒、家族

" 好敵手 "

ずっとこの関係だからわかる、元太の考えてること

元太が相手、

女の子のことは俺よりも分かってて

見た目も中身もかっこよくて、俺の自慢だ。

負け戦かどうか？そんなのは分からない

ただ、Aちゃんが他の男とあのココアを飲む

癒しの時間を俺以外と過ごすのは、

その相手が大好きな元太でも、絶対嫌だ。

Aちゃんのことは知らないけど、これから知っていきたいって思ってた。

俺のペースで詰めていけばいいって

いつもそうやって良い人止まりになる。

それは、もう辞める。

いつだって俺らは、好敵手だな。

元太の行動で、気持ちが奮い立たされる

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