土曜21時 ページ20
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少しだけ香水の香りが残ってる毛布に包まれて
ちょっと夢見心地、というか夢だった?
同じマンションって言ってたけど、きっと会うことはないだろう。
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21時、こんな時間まで残ってた仕事を家でやって。
昨日押し付けられた仕事。今日は土曜日で休みだから今日中に意地でも終わらせようとして、ちゃんとできた自分を褒めたい。
途中でグッズの整理とか、やり始めちゃうのあるあるじゃないかな?
インテリア集めるの好きで、グッズとかは全部収納する派。ほんとは飾りたいけど、
今の部屋の感じが一番落ち着くの。
飾ってないおかげで、松倉くんにもばれなかったし。
お腹減ったな。寒いし、鍋でも食べよ。
すぐ近くにあるスーパーで野菜とお肉を買って、マンションに戻る。
エレベーターに先客の2人と一緒に乗り込む。
「何階ですか?」って聞き覚えのある声。7階でお願いしますって返して、チラッと横目で見ると
松倉くん。と、元太くん
松松…
「…今からご飯なの?」
「あ、うん。さっきまで仕事してて」
「え、海斗知り合い?」
「あー…昨日の子。」
元太くんと目が合う。当たり前だけどかっこいい。
マスクしててよかった、平然を装う。
「…あーなるほどね。」
お仕事今終わったのかな、2人とも疲れてるはずなのにかっこいい。
松松をこんな距離でみれるなんて…
7階にはすぐついちゃって、会釈して出ると
「ねえ、その鍋何人分ですか?」
元太くんに腕を掴まれた。
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作者名:ひなぴ | 作成日時:2020年12月4日 12時