フープピアスに触れたくて

言えない ページ19

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「話してみるのが一番、行ってきたら


2人プロジェクトチーム一緒になったんだし話しやすいと仕事も楽でしょ」



「ん。さんきゅ、海人」


「応援してあげるよ。恋愛マスターだからね、俺は」


「いや、なんの話 笑」


「教えな〜い！ま、いつでも話し聞くからね」


なんか噛み合わない会話だけど、海人から聞いた俺と話したがってたって言葉を思い出して

思わずニヤけそうになった。



「あのさ、吉澤さん」





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そこからは直ぐに仲良くなった。


一緒にいると癒されて落ち着いて、話さなかった期間がなかったみたいに。


いつのまにかAって呼ぶようになったんだ。




2人で初めて飲みに行った時、仕事場ではみれない

気が少し抜けたAを見て、可愛いなって

もっと、もっともっと知りたいって。









この時から？いやきっと初めて会った時から

好きになってたんだ。



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好きって言えなくて、でもこの関係が心地良くて


今はこのままでいいって。Aの仲良い同期の男の1人でいいって思ってた。







毎週金曜日、19時にいつものカウンター席に並んで

ご飯を食べてお酒を飲んで 他愛もない話をする

この時間が特別だった。






半年間、この距離感を守ってたし、守ってくつもりだった。


いつから自分はこんな欲張りになったんだろう

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