フープピアスに触れたくて

きっかけ ページ18

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初めて出会ったときから、いつも見ていた。


抜けてるけど真面目で顔に似合わず頑固な同期。





入社した時になんとなく視界に入った、斜め前の椅子に座ってるA。
可愛い子いるな、ってなんとなく認識してた。




同じ部署に配属されて、ラッキーって思ったけど人見知りな俺、特に深く話すこともなくて挨拶するくらいの関係。


同期なのに、お互いすごく距離があったのを覚えてる。



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「宮近くん、おはよう」


「宮近くん、今日飲み会あるらしいよ、来れる？」


Aが話しかけてくれることは少なかった、

あいつも人見知りなんだって思ってた。





飲み会の席で、同期の海人と話してるAが視界に入って
なんだ、結構話すタイプじゃん。

ツボ浅いんだな、めちゃくちゃ笑うじゃん。





かわいいな、って、





「意外と分かりやすいね〜、俺らのこと見てたっしょ？」


ニヤニヤしながら話しかけてくる海人、何が？なんて誤魔化してビールを飲む。


「人見知り同士だけど、2人絶対仲良くなれると思うんだけど。


海斗は仲良くなるだけじゃ足りないかな？笑」


いつから好きなんだよー！なんで聞いてくるけど、別に好きなんて一言も言ってないし、


「1人で盛り上がってるところ申し訳ないけど、同期だし仲良くしたいって思うのが普通だろ」



好きじゃないって否定することもできたけど、しなかった。






好きじゃないよ、まだ。





「内緒にしてって言われたけど朗報〜、Aも海斗とほんとはもっと話したいってさっき言ってたよ。」





「…それまじ？」

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