フープピアスに触れたくて

二人で。 ページ48

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付き合って2年が経った





12/24 金曜日

世間はクリスマスモード。

相変わらず私たちは毎週金曜日にいつもの居酒屋にいる。






明日はクリスマス。

いつになってもこの日ってなんか特別感あるな。

楽しみだな〜









「A聞いてる？もう帰るよ」








「え、まだ一杯目だけど、19時にもなってないよ！どしたの？」








「見たいサッカーの試合あったの忘れてた、ごめん。」







「じゃあおうちで飲み直しね！アイス買ってから帰ろ〜」







「太んぞ、笑」









そう言いながらも、アイスを買ってくれる


　




　









職場から電話だからちょっと外で話してくる、なんていわれて1人でアイスを食べる。






仕事を効率よくそつなくこなす姿は、同期としても尊敬できる。最近も大きいプロジェクトを手伝ってて、忙しそう。






15分くらい経って、玄関のドアが開く音がした。






「おかえり！アイスありがとね。もう食べちゃった」





「ん。」









あ、サッカー何チャンネルだろ。





テレビをつけようとすると「あ、A渡したいものあるわ。」って海斗。








「なあに？、クリスマスプレゼント？」







「んーまぁ、そんな感じ、笑」







「さっき渡した時何もなかったから、ないのかなって思ってたよ！笑

なになに〜？」






「俺からはこれ、」









ティファニーブルーの小さな箱、








「と、これ。」









赤い薔薇の花束。









「108本ある。」









「1回しか言わないから、聞いとけよ。」









「 俺と結婚してください。 」










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フープピアスに触れてみたい



そう思った時には、もう君のことが好きになってたんだ。




どこまでも私を惑わして、もう抜けられない。









- フープピアスに触れたくて - fin





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