フープピアスに触れたくて

後輩と君 ページ37

.



「「海斗くん？！」」



思わず声が出た。いや、元太くんもなかなかだったけどさ。いつの間に仲良くなった？




元太はわかる、誰にでも懐くし好かれる。距離を詰めるのが絶妙に上手い。




松倉は、ちがう。





俺と一緒で人見知り、女の子になんて特にそう。









「Aさん」 「海斗くん」





俺に向けた "海斗" じゃない。








三角関係なんすよ！なんでいつものテンションで元太が言う。


笑いながら、俺を見る視線に応えることはできなくて





彼氏でもないのに、嫉妬してる自分がいた。









Aの左手を掴んで見えないように手を繋いでみる。






小さく驚いて、ちょっと繋ぎ返してきた。









Aが席を立って、男4人になる。むさ苦しい笑





「ねー、ちゃかってAさんのこと好きっしょ？」




「そうだよ〜」




「なんで海人が答えんの笑 俺に聞いたんじゃん」




そんなにわかりやすいかな、俺。









「松倉と元太、なんで下の名前で呼ばれてんのさ〜！海斗なんて、ずっと宮近なんだよ。かわいそう」


　


「えー！ちゃかどんまい！俺なんて元太くんだもんねー！」





「お、れも海斗くんって…「松倉うるさい」


えぇ…宮近やきもち焼いてんの？」




「松倉うるさい」





二回目のツッコミ。いや、八つ当たり。らしくないわ





「「海斗 ／ ちゃか 可愛い〜〜！！」」




まじで、こいつら。



.

先手必勝→←飲み直し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す