フープピアスに触れたくて

暗闇の中 ページ12

「宮近、ありがとう。やっぱベット最高すぎる…幸せ…」




「な、これは最高だ。いい買い物したなお前」





結局流されて大きいベットに2人。流されたのか、流されたかったのか、知らないふりをする



私と宮近の間には、２人分の距離。



時計を見ると2:14 眠気は完全になくなった。
いつもなら携帯をみて時間を潰すのに、なんでか緊張しちゃってずっと天井みてる。



「待って。なんで電気つけっぱなし、消していい？」




「ん、おやすみ」





「おやすみ」





真っ暗、寝れそうにない。羊でも数えとこうかな、


明日やすみだしアラームかけなくていいか。宮近は明日何時に帰っちゃうのかな



ぼーっとしてたら、寝返りを打つ振動が伝わってきた。



暗闇にも目がだいぶ慣れて、見慣れた景色がうっすら見える。いつもと違うのは、同期の宮近海斗が家にいるってことだけ。



寝たかな、宮近の方に身体を向けて確認してみる。





ねえ、なんでこっち見てるの？





.





目が合う。


暗いけど、暗いからこそその大きい鋭い目にドキドキする。




そういえば、いつもコンタクトだって言ってたっけな？寝るときは外してるよね、

見えてないよね？




…もうちょっとだけ、もうちょっとだけでいいから




宮近のこと見ていたい。

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