フープピアスに触れたくて

同期の君 ページ1

「宮近くんって、可愛い顔してるね。」



「え、それってさ…褒められてる、よね？笑」




これが初めての会話。






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「あーー、お酒っていいね。何もかも忘れられるー」



「よく飽きないね、そんな毎日のんで。太るぞ」




「いーの！楽しいから！！」



吉澤A、社会人2年目。半年くらい前から、プロジェクトで一緒になって仲良くなった同期の宮近。2人で毎週金曜日に飲むのがルーティンになってる。


ちょっと意地悪だけどなんだかんだ話聞いてくれる、優しいとこが居心地良くて。仕事でも頼れる同期。



「そーいえば、私たちの部署の新人達めちゃくちゃ可愛くない？」



「あー、松田と松倉ね。あいつら双子みたいだよな笑 話しやすいし、なんだかんだ真面目で俺好きだな」



「わかる、弟にしたくなる可愛さ。可愛いって正義だよね」




「Aって可愛いの基準甘くない？俺と初めての会話も、そんな感じの内容だった」



「そーだっけ？」




「そうだわ！笑 突然可愛い顔してるねって、言ってくる奴初めてだからAのことすぐ覚えた」



「だって宮近可愛いから、本音出ちゃったんだよね。その二重幅と睫毛の長さ女子からしたら本気で羨ましい…」





しっかし、ほんとに綺麗なお顔。性格もいいし仕事もそつなくこなして、先輩からも後輩からももちろん同期からも好かれてる愛されボーイ。
そんな宮近の金曜日をいつも独り占めしてるって思うと、急に優越感




今日はお酒が進むな〜

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