馬鹿な俺 ページ8
「マジで馬鹿だなぁお前！」
そう言って豪快に笑うのは髪を下ろしオフ姿になった切島だった。
今日は仕事終わりにアホ面と溶解女にアイツの居場所を聞いたはいいが、予想通り知ってるはずもなく無駄足となってしまい、ヤケになった俺は高校時代一緒に行動していた切島、上鳴、瀬呂を呼んだのだ。
一応全員ヒーローとして仕事しているがここの居酒屋は個室ありなので心配しないで欲しい。
「チッ……んなこたァ俺も分かってんだよ」
「まぁ、浮気がいつまで続くか見守ってる所も俺らにはあったけどよ、やっぱり止めてやるべきだったよな、」
「まぁな〜…」
「………クソが、」
ガン、と勢いよくビールジョッキを机に叩きつけると同時に俺の携帯に1件の着信が。
「ッ！！」
それは、今までブロックされていたものだと思っていた、Aからのものだった。
「えっ連絡来たの！？向こうから！？」
「うるせぇアホ面！！黙ってろ！！」
嬉しい気持ち反面、不安という気持ちもある。もしかしたらまた別れようなんて言われたら多分今日の夜は寝れねぇ。
………少し汗の滲む手で、応答ボタンを押した。
『………もしもし、爆豪くん？』
『……おう、』
相変わらず年に似合わず高ぇ声。
思わずニヤケた顔を抑えることは、今の俺には出来なかった。
『…あの、荷物、とか明日取りに行くから、鍵、いつもの場所に置いといて』
『…なぁA、』
やっぱり機嫌を直している雰囲気では無いか、クソ、どうすればいい、ここはストレートに謝る？いや、謝ったところで許されることじゃない、だったら少し小っ恥ずかしいがそんなこと言ってる場合ではないし、ここは好きだと、お前だけだと言ってしまうべきか、
そんなこんなとグルグル考えているうちに俺の沈黙が長かったのが不思議だったのだろう、素に帰った「勝己くん？」という声で、恥ずかしいとか、振られることへの不安とかが一気に吹き飛んだ。
「…A、好きだ」
「っ、ば、爆豪くん、そんなの今更信じられないよ」
「それは…悪かった、でも、お前だけなんだ、…なぁ、機嫌直して帰ってこいや、｣
「……かつきくん………」
声が変わった気がした。
いつもの、いつものAの…………
「そんなので騙されると思った？」
「………あ？」
「ごめんね、他の女ならそんなやっすい告白で釣られてくれたと思うけど私は違うから、あ、じゃあ明日の午後2時ね、じゃあ」
______また、やっちまった。
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。 - いやこんなクソ男の肩持つなよ。自分の欲のために浮気したんだろ。最低すぎ (2022年8月2日 0時) (
レス) @page10 id: 7e2df62fe2 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - すごく好きな設定です、、ぜひ無理はせず！頑張ってください！ (2021年8月22日 0時) (レス) id: 17b08ae0b7 (このIDを非表示/違反報告)
みかさ(プロフ) - わあー！！！すごくおもしろいです！！！続きがきになる、、、、！ (2020年11月30日 16時) (レス) id: 09adb031d1 (このIDを非表示/違反報告)
くーとだお★← - ばっくんダメだよ〜浮気しちゃあ〜そんなんだったら僕がもらi(((爆…ｽﾐﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ← (2020年9月1日 0時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
もか(プロフ) - すごく面白いです！いつも楽しく読ませていただいてます！これからも頑張ってください！！ (2020年5月18日 15時) (レス) id: 63b83fc1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツカ鶴 | 作成日時：2020年5月3日 23時
