ケジメ ページ2
はぁ、
私は今日、何度目かの溜息を零した。
目の前の男に、なんとも呆れたからだ。
私たちの始まりは、向こうからの告白だった。
いや、告白とは言えるようなものではなかった。半ば強制的なものだったし、言葉も暴力的で。でも、真っ赤に顔を染め上げる彼が可愛くて、嬉しくて、私は彼について行くことを決意したのに。
「てめぇには関係ねぇだろ」
(……私じゃなかったら誰が関係あるって言うのよ、)
今回の浮気は、今人気の月9ドラマの女優だった。切れ目で、スラリとした体型はどの男性も虜にする。そんな女の人と、腕を組んで夜道を歩く勝己くんが、週刊誌にデカデカと載せられていた。
「……私は、彼女なのに？」
「………俺は今日は帰んねぇ、寝てろ、」
「っ、…」
そうやって肝心な所は無視して。なにが楽しいのかさっぱり分からない。そうやって浮気するなら別れればいいじゃない。今日は寝てろって、何処にいくの？誰に会うの？そもそも、浮気はする癖に私と別れないのは何故？仕事から帰ってきた時にご飯が無いのがめんどくさいとか？
「………最低」
本音が、遂に漏れてしまった。
「………ア"？」
ぼそりと小さく漏れた私の心は耳のいい彼には届いてしまったみたいで。
ぎろりとその赤い瞳に睨みつけられてしまう。
「…最低って言ったの」
「っ、てめ……！」
「勝己くん、」
「_____別れよう」
は、と口にした彼の真っ赤に燃える瞳がじわじわと大きく開かれていくのが分かる。私は、ぎゅうと、スカートの裾を握りながら、泣きそうになるのを堪え、10センチも違う彼を睨みつけた。
「もう、傷つくのに疲れちゃった」
私は、ケジメをつける。
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。 - いやこんなクソ男の肩持つなよ。自分の欲のために浮気したんだろ。最低すぎ (2022年8月2日 0時) (
レス) @page10 id: 7e2df62fe2 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - すごく好きな設定です、、ぜひ無理はせず！頑張ってください！ (2021年8月22日 0時) (レス) id: 17b08ae0b7 (このIDを非表示/違反報告)
みかさ(プロフ) - わあー！！！すごくおもしろいです！！！続きがきになる、、、、！ (2020年11月30日 16時) (レス) id: 09adb031d1 (このIDを非表示/違反報告)
くーとだお★← - ばっくんダメだよ〜浮気しちゃあ〜そんなんだったら僕がもらi(((爆…ｽﾐﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ← (2020年9月1日 0時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
もか(プロフ) - すごく面白いです！いつも楽しく読ませていただいてます！これからも頑張ってください！！ (2020年5月18日 15時) (レス) id: 63b83fc1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツカ鶴 | 作成日時：2020年5月3日 23時
