1杯の珈琲【wrwrd】 (ページ2)

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2話ページ2

もはや今では彼女を見るために来ているのか、珈琲を飲みに来ているのかわからない。

僕の研究学会を立ち上げている某チワワ君にも何かあったことはバレているようで1度尾行されている。

彼女は僕が話しかけた日から話しかけてくれるようになった。そして、今では一番の頻度で僕が来るらしい。

家が近いことが本当に救いだ。
正直そんなに通っているのでデレステばりに注ぎ込んでいる。

朝も長くいるために、最近はモーニングセットだし、三時頃にもう一度来るのにはケーキセットだ。

一番来るから、という事でたまにサービスを付けてもらえるのも嬉しいがその時に

「大先生だけね、他のお客さんには内緒でお願いします」

の一言がついてくるのが堪らん。よろしおす。

そんな日々を送っていたら、この生活が思いもよらない形で予想外の人物にバレた。

「お前、またなんかに貢いどるやろ。」

グルちゃんだった。彼曰く、僕は貢いでる人がいる時に顔が変わるらしい。そしてクズ度が増すらしい。

この前のシャオちゃんに奢ってもらったやつやろなぁ。いつもの事だが、グルちゃんの耳にまで届いていたのか。

「バレた？」

「次はどんなやつなんだ？」

「実はまだ付き合ってもおらんし、直接貢いでるっていうよりも、貢献してる的な感じやな。」

意味がわからんと返される。当たり前だ。今回はガードが硬いのだ。

「カフェのオーナーや。毎日２回セットでメニュー頼んでるで。」

思いっきり吹き出して笑いが止まらなくなってるようだった。

「つれてってくれてもええぞ」

連れてけと言っているではないか。

そんなこんなで、僕は誰にも言わずに通っていたあのカフェにグルちゃんを連れていくことになる。

「いらっしゃいま...せ。」

「Aさん、いつものなー。」

無言でガン見している。そこまで見るかと言うくらい。

「はい、お連れ様もお決まりになりましたらお声かけお願いします。」

席につくと

「大先生にしては珍しい感じだな。」
「いや、見た目は確かにそうやけどな？そのうち分かるで。」