隣人さん【wrwrd!】 (ページ6)

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6話ページ6

暇やったから少しだけ話してみたいなぁ、と思って動画の反響を口実にヒナの部屋へと行ってみた。

すると彼女は立ち話もなんだからと部屋の中にまで入れてくれて、さらに紅茶とクッキーを出してくれた。

クッキーの味は恐らく手作り。
料理得意なんやろうか。

自慢用に写真もとった。よし、これで大先生もからかえる。その時に気がついたのだが彼女の手はとても小さい。

手比べの写真もとって、手の小さすぎるヤツの家にお邪魔してます。クッキーうまと呟いた。

ロボロかヒナどっちだ！？となっているがここで名前がでてくるロボロも凄い。

｢ハンバーグ食べれる？｣

｢食べれるでー｣

香ばしい匂いがしていたのはハンバーグだったのか。彼女が何故か上機嫌で料理をしているので部屋を物色しようかなと思い周りを見る。

なんとなく女子の好みと男子の好みが融合したような部屋だ。ぬいぐるみも沢山あるのに、ゲームの所を見るとバイオハザードや、他にも沢山女子向けではないゲームが並んでいる。

漫画もそうだ。少女漫画ではなく、少年漫画。
東京喰種、ジョジョ、鋼の錬金術士、HUNTER×HUNTER...。他にも沢山。
割とえげつないというか、グロイものもある。

何でそれらに手を出したのか聞いてみたいようなものが多い。ガンダムまで置いてある始末。
グル氏から来たのか難しそうな本も置いてある。

｢できたよ、あ、さては私の漫画みてコイツ女なのにこんなん読むんかとか思ったでしょ｣

｢こんなん読むんかよりなんで読んどるのかなって感じやな｣

｢お父さんの本借りてたら趣向がそっちに行っちゃって...。少女漫画もないことは無いよ！何冊かあるよ！恋愛のじゃないけど！｣

｢なんとなくグル氏好きそうなヤツとかもあるんやな｣

｢プレゼントされたらまあ読むよね｣

コト、とテーブルの上に料理が運ばれる。
気遣ってくれて量が多いのかと思ったが、どうやら彼女の1人分が多いだけのようだった。

彼女の皿もかなり大盛りだったからだ。
こんなに食っとんのに痩せとんのかコイツ。

｢いただきます！｣

元気に言うとガツガツと食べ始めていた。

｢いただきます｣

やはり料理が上手い。お店で出てきても納得の味だ。

｢おいしーな｣

ありがと、と笑う彼女の顔はまるで花のようだった。