【俺スカ】可愛い幼馴染みには旅をさせよ

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貴方side







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次の日
色々あったけど再テストが終わり、光岡くんは赤点を間逃れた



ついでに私も。








駒井「二人共帰ろーぜ」



明智「おー。ほらA立って」



『うん』



駒井「ねえ今日ラーメン行かね？」








秀ちゃんの手を使って椅子から立ち上がった時、

東条くんの横を通った駒井くんが筆箱をガシャンと落とした



でも駒井くんはそんなこと無視してお喋りを続けた





いや、駒井くんは無視するような人じゃないよね

気が付かなかっただけかな…








牛久保「何系？」



駒井「家系！」








そのまま通り過ぎて行くみんなを悲しそうに見つめる東条くん




わたしは自分の足元に転がって来たシャーペンを手に取った








『東条くん、これ、』



東条「A…」








筆箱を拾う東条くんと同じように屈み、
シャーペンを目の前に差し出すとまた悲しそうな顔をされた








東条「…俺と話してていいの？」



『なんで？』



東条「いや、だって明智が、」



『そんなの関係ないもん』








わたしは東条くん、嫌いじゃないよ


秀ちゃんだって。
心から嫌いになったわけじゃない






すると東条くんは私をキョトンとした顔で見た


そして、「ありがとな」と頭を撫でて少し笑った








東条「でも、明智はAが思ってる以上にAのこと好きだからさ。」



『？…わたしも秀ちゃん好きだしね』



東条「いや、そういうことじゃ…、」








明智「A。」








東条くんの声を秀ちゃんが遮った


見るとドアの前で、何してんの？という表情






いつもの優しく秀ちゃんじゃなくて、


わたしの苦手な、冷たい目をしている秀ちゃん









東条「呼ばれてるよ」



『東条くんも一緒に、』



東条「俺はいいから。ほら、A行けって。」









東条くんを置いて行くのは仲間外れみたい



そんなことを考えながら動かずにいると、
秀ちゃんがこっちに歩いてきた






そして私の手をグイッと引っ張り、無理矢理立たせると、


今度はわたしを冷たい目で見てきた








明智「…怒るよ、A。」



『こわい秀ちゃんはやだ』



明智「来なかったらもっと怖くなるよ。」








でも…、と東条くんを見ると

いいから。と手でシッシッとされた





それを見た秀ちゃんが私の手を引いて教室を出た








『…私、仲間外れは嫌いだよ。』





明智「…そんなんじゃないって」






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