story.19 ページ21
明智side
.
昼休みまで教室に戻ってくることはなかったA
保健室に行くと言っていたから来てみたものの、
保健室にAの姿はなかった
先生によると朝から誰も来ていないらしい
明智「…あそこか」
Aの行きそうな場所
そこに向かって俺は走った
すると予想通り、Aはそこに座っていた
明智「ずっと屋上にいたわけ？」
『！…秀ちゃん』
屋上から下を見下ろしていたAが
驚いた表情でゆっくり振り向いた
授業中、隣にいなかっただけなのに
久しぶりに顔を見れた気がして、少し嬉しくなった
なんとか無表情を保ったまま、Aの隣に腰掛けた
明智「…嫌な態度取って悪かった。」
『え？』
明智「お前はなんも悪くねえよ」
自分で嫉妬を認めたのが恥ずかしくてふいっと目を逸らした
が、その直後に、
頬を両手で包まれて無理矢理Aの方を向かされた
やっぱり顔が近い
『…私ね。さっきずっと考えてて。秀ちゃんが怒った理由わかったんだ』
明智「…、は？」
『私が秀ちゃんよりも若林くんを選んだと思ったんでしょ！』
得意げに言うA
ずっと一緒にいたもん、考えてることくらいわかるよ、なんて。
不意打ちでそんなことを言われたから口が少し緩んだ
でもその理由は合ってるような合っていないような？
まあそういうことでもいいけど。
『…誤解しないでね、秀ちゃん。』
明智「？」
Aはそう呟くと、俺の首に手を回してぎゅっと抱き着いてきた
全てが不意打ち過ぎて、柄にもなくドキッとした。
Aの吐息が首にかかってくすぐったい
『私はずーっと、秀ちゃんの傍にいるよ。』
不安にさせてごめん、安心してね。
そう言って抱き締める力を強めたA
そんなAが愛おしくて愛おしくて、
俺もAの背中に腕を回して抱き締めた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
. - ページ16、「皆んな」→皆だと思います。てか、そうしか、言いません。「みんなんな」になりますけど??「みんな」だったら「皆」だと思います。 (2020年12月25日 15時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - とても面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: eefed47ac2 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - 夢主可愛過ぎ！凄く面白いですね！更新楽しみにしてます！ (2019年7月8日 21時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
さりり - とってもかわいいいお話ですね！更新お待ちしてます！ (2019年6月27日 23時) (レス) id: 2df5715419 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 更新空いてしまっていて少し寂しいです( ; ; ) (2019年6月27日 20時) (レス) id: c2ed4fd3f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぴ | 作成日時：2019年5月12日 17時
