おとぎの国へいらっしゃい♪【イナイレシリーズ】 (ページ33)

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カエルの王子様～基山ヒロト～2 ページ33

ヒロトside

俺はカエルを連れて家に入った

ヒ｢ただいまー｣

するとリビングからおかえりーと声がした

皆がいるのかな

とりあえずリビングに入っていった

緑｢遅かったな。ヒロト…ってうわぁぁぁぁ!?｣

リュウジは俺の手元を見て凄い声をあげた

貴｢っ…｣

そのときのAは心なしか悲しそうだった

風｢なんだ…それは？｣

風介がAを指さして言い放った

ヒ｢あ、この子ー？この子はAって言うんだよ！｣

僕がAの紹介をすると皆は嫌そうな…軽蔑的な目でAを見ていた

晴｢うわ、ありえねぇ…気持ち悪ぃ…｣

晴矢は手をシッシッと動かしている

貴｢すみません…｣

Aがそう呟くとますます皆が暴言を吐いた

その暴言を浴びるAはとても悲しそうだった

貴｢ご、めんなさ…((泣｣

Aは僕の手から飛び降りて走り去っていった

ヒ｢待って！！｣

僕はAを追いかけた

また…また大切な人がいなくなるのは嫌だから…

貴方side

私は走っている

今の私はなんて醜いんだろう

今の私を皆が嫌う

風介や晴矢、リュウジもだった

あんなに好きだったのに…大好きだったのに…

貴｢うぁ…誰、かぁ…誰か助けてよぉ…ヒロトぉ…((泣｣

私は泣きじゃくりながらヒロトの名前を無意識に呼んでいた

来てくれるはずはないのに

こんな醜い私なんか…

ヒ｢A！！！｣

息を切らせながら走ってくる彼は…

ヒロトだった

貴｢ヒ、ロト？｣

ヒ｢A…A！A！やっぱりAだったんだ…｣

ヒロトは涙をこぼした

貴｢ヒロトおおお…((泣｣

ヒ｢A…好きだ、愛しているんだ…｣

嬉しかった…とても嬉しかったけれど…

今の私は醜いの…

貴｢こんな私なんか…好きじゃないでしょ？愛してないでしょ…？｣

私が問うとヒロトは真っ直ぐな目をして、

ヒ｢どんなAでも好きだよ…愛しているんだよ…｣

と言った

嬉しかった

こんなに私のことを思ってくれる人なんていると思ってなかった

貴｢私も…私も、愛しているよ！｣

そう私が言うとヒロトは私の唇にキスをした

パァァァ

輝く光に包まれて私の体はカエルから人間に戻った

貴｢や、やったぁぁ！｣

ヒ｢良かったね！A！｣

これで、ヒロトと愛し合える…

愛しているよ、ヒロト…

�・END�・