おとぎの国へいらっしゃい♪【イナイレシリーズ】 (ページ26)

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不思議の国のアリス～フェイ・ルーン～２ページ26

貴方side

貴「私、ここにうさぎさんがいるって猫さんから聞いたんですけど・・・」

どうやらうさぎさんはいないようだ

霧「ふーん・・・狩屋、成功させたんだな」

神「それにやっぱり時計持ってるしな」

蘭丸さんと拓人さんは不思議なことを言っている

そういえばこの時計・・・何だか懐かしい感じだな・・・

貴「成功ってなんですｋ((ギュ…！？」

私が話そうとすると急に布で口を抑えられた

そのあと私は眠気に襲われ、その場に倒れこんだ

私の口を抑えていたのは猫さん・・・狩屋さんだった

貴「な・・・んで・・・？」

最後に私が見たのはニヤリと黒い笑みを浮かべる三人だった

フェイside

フ「ふう・・・用事もすんだことだし暇だな・・・」

そういえば木の下で本読んでた子・・・あの子に似てたなぁ

あの子も成長してるし顔すら分かんないかもなぁ

などとのんきに森の中を歩いていた

時間を見るために胸ポケットに入っている時計を手探りに探す

が、時計は無かった

フ「あれ・・・どこかに落としてきちゃったかな？」

他のポケットも探していると天馬が息を切らせながら走ってきた

天「フェイ！！フェイの言ってた“あの子”を狩屋達が捕まえているのを見たんだ！」

フ「本当なの！？」

天「うん！！時計を持ってた！！」

時計・・・

それは僕があの子に貰った大切な物・・・

フ「天馬、ありがとう！あの子のこと助けに行ってくる！」

そう言って僕は走り出した

フ「待っててね・・・僕が助けるから・・・」

そう呟いて全速力でお茶会の会場に向かった

必ず守ってみせる・・・

A・・・無事でいてね・・・

貴方side

貴「んぅ・・・？」

目を開けると私は手足を縛られていた

私が起きたことに気付いたようで三人はこちらに目を向けた

霧「お、アリスのお目覚めだぜ？」

神「これから楽しませてもらわないと・・・な？((ニヤァ」

そう言った神童さんの笑顔はどこか黒く恐怖を覚えた

貴「わ、私に何させようっていうの！？」

私がそう聞くと三人は顔を見合わせて笑い出した

狩「“何を”だって？ｗｗ決まってんじゃん」

そう言うと私の顔の間近に近づいてきて

狩「お前の“体”で遊ぶんだぜ？」

そう言って私の髪を指先でクルクルと回した

そのときの狩屋さんはとても怖かった

貴「ひぃ・・・フェイ、助けてよ・・・」

何故か“フェイ”という人のことを無意識に呼んでいた

？「お待たせ・・・A」

懐かしい声が部屋に響いた