おとぎの国へいらっしゃい♪【イナイレシリーズ】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:30,347 hit

霧野蘭丸～シンデレラ～2 ページ3

貴方side

やっぱり私なんかが来ていいところではなかった

私は服はボロボロになってしまっている

髪の毛もグチャグチャ

顔にも泥がついてしまっている

けど…

舞踏会に来ている子達はみーんな可愛いし

おめかしもちゃーんとしてる

さっきぶつかっちゃった子も可愛かったなぁ…

神様はイジワルだ

私だって女の子だから舞踏会に行くのは夢だ

なのに…せっかく動物達と一緒に作ったドレスは転んでボロボロになってしまった

貴｢私はやっぱりこんな綺麗なところ来ちゃいけないんだ…｣

私が独り言をボソッと呟くと

蘭｢そんなことねーよ？｣

っと、聞き覚えのある声がした

貴｢っ!?誰ですか…？｣

私が振り向くとそこには先程ぶつかった子が立っていた

蘭｢驚かしちゃったか！ゴメンゴメン！俺は蘭丸！お前は？｣

なぜか自己紹介をされた

貴｢え？え…と…中川Aです…｣

私が名前を言うと蘭丸ちゃんは輝く笑顔で

蘭｢そうか！Aよろしくな？｣

と言った

貴｢はい…でも私はもう帰るんです｣

蘭｢え？帰らせねーよ？｣

貴｢へ？｣

蘭丸ちゃんは変なことを言っている

貴｢わたし…ドレスもこんなんですし…顔も髪型も…｣

蘭｢ドレスは俺のをあげる！髪型は俺がやるし、顔は洗えばいいだろ？｣

え？

貴｢そんな…せっかく綺麗なのに…悪いです！｣

蘭｢俺さー男なんだよね？｣

男…？

てことは蘭丸ちゃんじゃなくて蘭丸くん？

貴｢ええええええええ!?｣

蘭｢ってことだから…はい！着替えてこいよ！｣

蘭丸くんはいつの間にかドレスを脱いで私に渡してきた

貴｢あ、ありがとう…｣

そして女子トイレに行き、着替えた

蘭丸くんにもらったドレスはとても綺麗だった

貴｢私じゃもったいないや…｣

蘭丸くんは男の子だけど私より似合ってたような気がする

そんなことを考えながら蘭丸くんのところに行った

貴｢着替えた…よ？｣

蘭丸くんはかっこいいタキシードを着ていた

私が蘭丸くんに話しかけると蘭丸くんは顔を真っ赤にした

蘭｢…か、可愛いぜ？///｣

貴｢ありがとう…///｣

これで堂々と歩ける…

蘭｢これで、Aは王子様に会えるな？｣

そう言った蘭丸くんは少し悲しそうだった

貴｢うん…ありがとう！｣

私は王子様に会いに行くことにした

王子様の方に歩いていくとやはり人だかりができていた

貴｢話せない…か…｣

人が多過ぎて王子様は全く見えない

？｢そこの君！俺と話さないか？｣