とある本丸の愛され少女《刀剣乱舞》

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私がここに来てからひとつきが過ぎた。








残暑が残っていたあの季節もすぎて、








本丸のけいしゅ？も秋のもみじの景色に変わっていた。









『くりからっ、みっちゃんが呼んでる！
一緒にいこうよ！』





縁側にすわって野良猫をなでているくりからに







声をかける。









伽羅｢…わかった。｣








あれからたくさんのひとと話して、仲良くなった。







くりからも、最初は｢馴れ合うつもりはない｣とか








つめたいことを言われたけど、今は








一緒にお話してくれたり、遊んでくれる。








なんでも、私の連れてるシロに興味があるとか？







伽羅｢おい。｣








『なーに？』







くりからは、不器用だけどやさしい。









伽羅｢お前、飴が好きなのか｣







『うん？…うん！すきだよ。
ここにきて初めてたべたおかしが飴玉だったの』









伽羅｢…ほら｣








くりからは歩きながらじゃーじのポケットから








ももいろの飴玉を出して私の手ににぎらせた。








『いーの？…くりからの分は？』









伽羅｢俺はさっき食べた。…お前が食べろ。｣








『くりから、ありがとう！』







伽羅｢……ふん。｣








燭台切｢あ、伽羅ちゃん！Aちゃん！｣







『みっちゃーん！！』








光忠｢あれ、Aちゃん、何か食べてるね。｣








『くりからにもらったの。飴玉ー！』








燭台切｢へぇ、伽羅ちゃん優しいね？｣









伽羅｢………別にそんなことは｣








『くりからは優しいよ！わたしと
あそんでくれるの。』









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そう、ここのひとは皆、やさしい

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