三十八 ページ42
皆がお盆を持ちながら、大広間に戻ってくる。
小狐｢ぬしさま。夕餉をお持ちしました。
此方に置きますね。｣
小狐が、私の分の夕飯を置いてくれる。
どうやら私の席は三日月と小狐の間みたいだ。
三日月｢主、隣、邪魔するぞ。｣
『うん、私こそ、お邪魔するね。』
そう私たちが話しているうちに、
皆が戻ってきたみたい。
するといきなり清光が
加州｢皆揃ったー？それじゃあ手を合わせて
いただきます！！！！｣
全『いただきます！！』
私はそれに驚き、一拍子遅れてから小さく
『い、いただきます』
小狐丸｢驚いてしまったようですね。
以前は、こうしてご飯を食べていたのです。
ぬしさまがこの本丸のことを少しずつ
分かっていけるように、私達がお教え致しますよ。｣
三日月｢そうだな。主はもうこの本丸の仲間だから
きちんと規則を覚えてもらわないとなぁ。｣
『…そうだね。……仲間 か。(ﾎﾞｿｯ)』
小狐丸｢…ぬしさま？｣
私たちが話していると、前に座っていた鶴丸が
わっ と目の前で手をぱっと広げて驚かしてきた。
『…わゎ！吃驚した……鶴丸！』
鶴丸に驚かされ、食べ始めようとしていた
ご飯のお茶碗を落としそうになったところを
三日月が左から支えてくれる。
三日月｢これ、鶴丸。主を驚かすでない｣
鶴丸｢ははは。すまんすまん。ただ、一瞬
なにか思い悩んだ顔をしたもんだからなぁ｣
『…大丈夫だよ。早く、食べよう？』
小狐丸｢そうですよ。早く食べましょう。せっかく
燭台切が作ってくださったのですから。｣
ぱく
『……あ、あったかい。…美味しい……』
三日月｢そうか、主は温かいご飯を食べたことがないと
言っていたな……｣
初めて食べた温かいご飯は
もちもちしてて柔らかかった。
その次には光忠お手製のお味噌汁を飲む。
ほわぁ と湯気がたつ中、すす っと味噌汁を啜る。
すごく温かくて、 それだけですごく幸せに感じた。
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断花ひなの(プロフ) - Emikaさん» おぉ！本当ですね！気付かなくてすみません！また3章の方が落ち着きましたらまた直させて頂きます！ご指摘ありがとうございます！ (2017年12月17日 11時) (
レス) id: 37a2156020 (このIDを非表示/違反報告)
Emika - 今さっきこの作品を見つけ、猛烈に興味をそそられ読んでおります。さて、四で「刀剣男子」と出てくるのですが、正しくは「刀剣男士」ではないでしょうか？生意気に申し訳ありません。今から続きを楽しみに読んで参ります。長文失礼致しました。 (2017年12月17日 11時) (レス) id: 59dee8b593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：断花ひなの | 作成日時：2017年9月25日 13時
