【A3!】ヤクザの妹おそるべし。

＝２６話『天使にお願い』＝ ページ30

〜Aside〜


みんなが練習につきあうと言ってくれて本当に嬉しかった。本当に不安だったから…


それに真澄くんが教えてくれるつもりだったのがすごく意外だった。
こんなこと考えちゃ真澄くんに悪いけど、一番こういったのをめんどくさがりそうなのに…


そして、私にはもうひとつしなくてはいけない事がある。今はそれをするためにある人に教えてもらおうと思い、それをお願いしに行くところだ。



ｺﾝｺﾝ……




『…幸くん、いる？』


ｶﾞﾁｬｯ…


幸「どしたの？」


『あのさ、お願いがあるんだよね…』


幸「ふぅん。まあ、中入りなよ。」


『ありがとう。』


わあ、すごい。ミシンとか衣装関係のものが沢山ある…！


幸「あんまり見ないでよね。で、お願いって何？」


『あ、そうだった。あのね、さっき演劇するっていってたじゃん？それで、衣装も自分だちでつくらなきゃなの。それd…幸「オレに教えて欲しいってこと？」…はい。』


幸「いいよ。カンパニーの公演はまだ先だから教えてあげる。」


『本当に！？ありがとう！！幸くん、天使！大好き！』


幸「！…教えるだけなのに大げさ///」


『ミシンとかあんまり使わないから、本当に助かる！』


幸「でも、準主役もやるのに衣装もつくらなきゃだめなの？そんなに人手不足なわけ？」


『んー。最初は裏方とか、セリフ少ない人がやる予定だったんだけど、女バージョンのロミジュリにしたことで、セリフ少ない役がほとんど男子になっちゃったんだよね。』


幸「そうゆうことか。まあ、普通の男子は裁縫なんてしないからね。」


『それでもできる幸くんはやっぱりすごいよね！』


幸「…そうゆうこと、あんまり男に言わない方がいいよ…///」


…なんで幸くん赤くなってるんだろ？私なんかした？


『…そうゆうことって？』


幸「はあ…。まあ、わかんなくていいよ。」


『えぇー。気になる。』


幸「衣装はどんなイメージなの？」


話しそらされた…！


『…動きやすくて、キラキラした感じのだって。あ、あとパーティのシーンがあるからドレスも必要らしいよ。』


幸「…ドレス着るの？」


『あ、学園祭だから、露出があるのはダメだって。』


幸「ドレスはオレがつくってもいい？」


『うん！もちろんいいけど…どしたの？』


幸「…何でもない。絶対似合うのつくってあげる。」


『ありがとう！幸くんがつくるなら、絶対可愛いね！』


幸「他のは教えるだけだからね。」


『うん、頑張る！』

＝２７話『ドレスのヒミツ』＝→←＝２５話『デジャヴ』＝

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