3 ページ4
佐｢そう！あなた！さっき駅でしゃがみ込んでましたよね？その後もふらふらしてたから心配で…。本当は声掛けたかったんですけど、人多すぎて見失っちゃって。｣
｢あぁ…見てたんですね。お気遣いありがとうございます。｣
佐｢もう大丈夫ですか…？｣
｢あ、はい。だ、大丈夫です…。｣
佐｢良かったぁ…！安心しました！｣
この人は心の優しい人だ。だいたいの人は見ないふりするのに。
佐｢あ、これからお世話になりますね！栗田Aさん？にゃは！｣
｢え、なんで名前…。｣
｢おーい、佐久間くん！ちょっと来てくれ。｣
佐｢は〜い！今行きま〜す！｣
｢あ…｣
…なんなんだあの人。
────────
｢麻衣〜。あの｢イケメンだったんでしょ！？｣…え、誰が？｣
麻｢新しく入ってきた佐久間くん！｣
｢あ〜うん。そうだね。｣
麻｢もうみんな大騒ぎ。あんなイケメン見たことないーって先輩が狙ってる。｣
｢早。男にしか目ないのかな。｣
麻｢出た！Aの毒舌！｣
｢…すみませんね。｣
麻｢いいんだよ！そこがAのいいとこ！顔可愛いのに中身サバサバのギャップに悶える…。｣
｢お世辞どうも。｣
麻｢お世辞じゃない〜！…んもう、A、恋したら絶対もっと可愛くなるのに。いっそのこと、佐久間くん狙ってみれば？笑｣
｢狙うとかそういうの考えてる暇あれば、描く練習しないと。｣
麻｢…むぅ、この真面目ちゃんめ！｣
恋、ね。
王子様はいつ来るのか。
私がこんなこと願ってるの知ったら、みんな笑うだろう。
そんなのマンガでしかない理想だ、って。
だから、私はストーリーに自分の理想と夢を詰め込む。
そのストーリーの中だけは、自分がヒロインになれる。
王子様とだって、出会える。
だから、現実で恋なんてする必要は、ない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらもち | 作成日時：2022年8月1日 14時
