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突然ですが、私、突然スランプに陥りました…。
｢ん〜…どーしよ…。｣
中盤に差し掛かったところで、何も思い浮かばなくなってしまったのだ。
今までストーリーで行き詰まったことはなかった。だからこそ、この状況をどう対処すればいいのか困っている。
佐久間くんに相談する？…いや、集中MAXだから邪魔できない。
今までは自分の理想の王子様が突然現れて恋が始まる、みたいなのをベースに書いてたけど、今回は少しそのベースを崩してみたかった。
自分を変えたいと思った。
でも、急に変えよう！って思ってサクサクいく訳もなく…。
締切はもう3週間後に迫っている。
今から元のベースに戻して書き直す余裕はあまりない。
ペンが止まってから何十分か経った時。
？｢あの〜すみません…。｣
｢あ、はい。…なにかご用で…？｣
課の入口から、どこぞのプリンセス？って思うほどの可愛いらしい女の子が入ってきた。
？｢はい。突然すみません。ここに佐久間大介って人いますか？｣
｢いますよ。今お呼びしますね。…佐久間くん！お客さんだよ。｣
私と入れ替わりで佐久間くんが女の子に顔を向けた。
佐｢は〜い！…って結奈！？｣
結｢来ちゃった！笑｣
佐｢来ちゃったじゃないよ〜！もしかして、なんかあったの！？｣
結｢あったから来たんだよ〜。…だから、誰もいない所で話したいんだけど…。｣
佐｢あと10分で休憩になるからちょっと待ってて！｣
結｢は〜い！｣
慌てる佐久間くんとは真逆で、女の子はニコニコしながらフロアを見渡している。
この2人にしか分からない何かがあるみたいで、私には何も気にする要素はないはずなのに、喉の奥がつっかえたみたいに苦しくなった。
10分後、佐久間くんは女の子の手を引いてフロアを出ていった。
その間、私は休憩もせず、ただストーリーを書くことに没頭した。。
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作者名：さくらもち | 作成日時：2022年8月1日 14時
