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その後も飲み会は続いてたけど、これ以上ここにいる気は無かったから、1人で帰ることにした。けど…
｢2人はまだいてもよかったのに…。私に気遣わなくていいよ？｣
佐｢ダメです！！またさっきみたいになると、危険なんで！｣
麻｢そうだよ！しかも、夜遅いし暗いし！｣
2人がこう言ってくれたから3人で帰ることに。
・
3人でゆっくり駅まで歩く。
麻衣は元々お酒強いし、佐久間くんは上手く回避してたみたいだからあんまり酔ってないみたいで、話が弾んでる。
2人のテンポのいい会話に心が安らいでいく。
まさかこの3人で一緒に帰る日が来るなんて、佐久間くんが来た時には思ってもいなかった。
今は佐久間くんを佐久間くんとして見れてきてる気がする。
そろそろ私も'あの人'を忘れられるのかな。
…と、しみじみ思っているとあっという間に駅に着いた。
麻｢くっ…ここでAとはさよならだ…。まだ一緒にいたいのに…。｣
｢いつも大袈裟すぎ。また明日会えるでしょ？｣
麻衣は1番線で、私は2番線。
麻衣はいつも同じ台詞を言って帰っていく。すぐ会えるのにね。笑
麻｢そうだけど、寂しいじゃん…。あ、佐久間くんは何番線？｣
佐｢2番線です！｣
麻｢お、じゃあ佐久間くん、Aを頼んだよ！｣
麻衣は颯爽とホームに向かっていった。…寂しいんじゃなかったっけ。
佐｢もしかして先輩も2番線…？｣
｢うん。一緒だね。｣
佐｢じゃあ、俺が先輩を無事に家まで送り届けます！｣
｢家まではいいよ。最寄りも違うだろうし。｣
佐｢違っても送ります！心配なので！｣
｢でも…。｣
さすがに最寄り違うのにわざわざ降りてもらうのはなぁ…。と、悩んでる私に佐久間くんはこんな提案をした。
佐｢あ、じゃあこうしましょう！先輩と俺の最寄りが一緒だったら、家まで送る、違ったらそこでさよなら、ってするのはいいですよね？｣
｢まぁ、それなら…。｣
でも、最寄りまで一緒ってことあるのかな？
さすがに1駅ぐらいは違うでしょ。
そう期待しないで、電車に乗り込んだ。
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作者名：さくらもち | 作成日時：2022年8月1日 14時
