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佐｢ここは…？｣
｢ここはグランプリに輝いたペアの作品が展示されている場所。｣
佐｢グランプリ！？何かの大会ですか？｣
｢うん。説明すると長くなるんだけど…。｣
この会社では1年に1回、ベストコミック大会が開かれる。
ジャンルは問わず、恋愛でもアクションでもOK。
所属する課の課長が決めた人とペアを組んで、共同で作品を1から作って出品することがルール。
｢それで投票でグランプリを決めて、その作品は本当に出版されるの。｣
佐｢すごいですね…！あ！それで課長がさっき言ってたのって…。｣
｢この大会に出るためのペアが、私と佐久間くんってこと。｣
佐｢やった〜！！先輩と組めるんですね！｣
｢そんなに嬉しい？私才能ないよ？｣
佐｢それは関係ないですよ！全力でグランプリ取りにいきましょうね！！｣
｢…まぁ、そうだね。でも、結構大変だよ？｣
佐｢え…。｣
｢ストーリーも作画も全部オリジナル。締切は、約2ヶ月後。｣
佐｢えぇ〜！！絶対間に合わないじゃないですか！！｣
｢死に物狂いでやれば大丈夫。毎年みんなそうだから。｣
佐｢まじかよぉぉ…。｣
佐久間くんが思ってる以上にもっと大変。
でも、なんだか佐久間くんとなら上手くいきそうな気がする。
｢一緒に頑張ろう？ね？｣
佐｢うぅ…。はい！いつから始めるんですか？｣
｢明日からだね。｣
佐｢明日からぁぁ！？｣
佐久間くんの叫びが会社中に響き渡った。
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作者名：さくらもち | 作成日時：2022年8月1日 14時
